【第二新卒向け】TOEICで有利に転職を進めよう!

学生時代にTOEIC(トーイック)を受験していて、過去のスコアが第二新卒の転職でも使えるのかと、疑問をもっている人もいるでしょう。 もし有利に働くのであれば、履歴書に記載することもできますし、さらなる高スコアのために勉強をしなおすこともできます。第二新卒の転職でTOEICスコアを気にする必要はあるのでしょうか。 第二新卒で有利に転職活動を行うために知っておきたい、第二新卒とTOEICスコアの関係について説明します。

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TOEICは第二新卒の転職に有利なのか!?

グローバル化などで英語力を重視する企業も増えてきました。英語力を測る試験として有名なのが、TOEICです。TOEICスコアは第二新卒の転職に使えるのでしょうか。この項では、TOEICスコアが第二新卒の転職にメリットがあるのか、TOEICが重視されている職種は何か説明していきます。

TOEICは転職に有利に働く

第二新卒は、スキル重視ではなく、ポテンシャルで採用されます。そのため、結論からいうと、TOEICのような資格は基本的には転職に有利に働くと考えて問題ありません。

TOEICを主催している一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会によると、新たに要件や参考とする可能性がある企業を含め、約60%の企業がTOEICスコアを参考にしているといいます。

新卒の採用の際は、TOEICスコアを参考にしている企業のポイントは落ちますが、同調査では、約半数から半数以上の企業がTOEICスコアを見ていると回答するに至りました。

なお、同調査によると新卒と中途採用の場合は要件や参考とするTOEICスコアの平均値が少し異なり、新卒は545、中途採用は620(※いずれもTOEIC L&Rのスコア)で、中途採用の方が少し高いスコアが要求されることがわかります。

第二新卒の場合は、新卒と同等の扱いで採用されるケースも多いため、新卒の平均値が多くの企業が見る参考値との理解で良いでしょう。

出典:「就職やキャリアアップに役立つTOEIC® Program」(一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会)(https://www.iibc-global.org/toeic/toeic_program/value/case_03.html)

英語を使った転職

TOEICスコアを採用時の参考にしている企業は多いと紹介しましたが、前述のようにすべての職種においてTOEICスコアが見られているわけではありません。

TOEICスコアを重視している職種には偏りも見られます。英語を使った転職を考える場合、どのような職種を目指せば良いのか、TOEICが特に有利になる職種をいくつか見ていきましょう。

  • ■営業

海外進出や海外開拓を行っている企業は、現地の外国法人、外資系企業などとのやり取りが多いです。効果的に商品やサービスを紹介するスキルとして一定レベルの英語力が必要とされます。

また、海外営業でない場合も、英語力は重要なスキルです。日本人を対象とした営業であっても、取り扱う商品やサービスによっては、商品の理解や海外事業所との連携に英語力が必要とされることがあります。

  • ■企画

国内に限らず、海外での販路拡大を目指す企業も増えてきました。このような企業において、海外におけるニーズを無視することはできません。

海外での販売に向けて商品企画、広告企画など、さまざまな面においてデータを収集するために、効果的なプロモーションを仕掛けるために、英語力がものをいう場面が出てきます。必要としている情報の多くが英語によるレポートや英語による調査であったりするためです。

営業のように商品の魅力を伝えるために積極的に会話によるコミュニケーションを図る機会は少ないですが、少なくとも英語で書かれた文章は理解できる必要があります。

  • ■金融・コンサル

金融やコンサルの職種では、特に海外法人や外資系企業を顧客にした仕事で英語力が必要とされます。特に、コンサルは専門的な知見にもとづき顧客に応じたアドバイスをする仕事です。円滑にコミュニケーションが取れる高い英語力に加え、専門用語に関する語学的知識が必要になります。

  • ■IT・エンジニア

海外に提携先などがある場合は、海外法人の担当者とのやり取り、海外の顧客とのやり取り、あるいは英文の仕様書を見る場面も出てきます。特にIT系はほかのエンジニアと比べて高い英語力が求められる傾向が強いです。コンサルなどと同様、専門的な用語の語学知識も備えておく必要があります。

転職に使えるスコアはどのくらい?

TOEICの試験にはいくつか種類がありますが、なかでも有名なのが「TOEIC Listening & Reading Test」(TOEIC L&R)です。リスニングと文章読解の試験で、10~990の間でスコアがつけられます。求人で見るTOEICといえば、TOEIC L&Rを指すことがほとんどです。

TOEIC L&Rは、10~990とスコアが幅広いことからわかるように、スコアがついたからといって英語力があるとは判断できません。どのくらいのスコアなのかが重要です。この項では、転職で使えるスコアについて説明します。

何点取れたら転職で使えるのか

TOEIC L&Rにおけるスコアのレベルは以下のとおりです。

~500未満
英語が少しわかる程度で、ビジネスではほとんど使えないレベル。
500~600程度
海外旅行時に会話が少しできる程度のレベル。
600~700程度
英文やニュースが読めるレベルですが、ビジネスレベルではありません。
700~800程度
難しい語彙の理解は難しいものの、ある程度内容の推測ができるレベル。
800以上
難しい語彙や慣用句含め、ほとんど理解することができるレベル。

第二新卒では500~600程度以上あるかどうか参考にしている企業が多いと先ほど述べましたが、スコア別のレベルをみるとビジネスレベルには達していないことがわかります。あくまで先ほど示したスコアは、一般的な企業が参考にするレベルです。

英語をよく使う企業、職種においては少なくとも700以上のスコアは欲しいところでしょう。

企業が求めるスコア一覧

企業が採用時に求めるスコアは、海外とのやり取りがあるかどうか、どのような部門で働くかなどで異なります。以下は、部門別、海外赴任・出張がある社員で求められるTOEICスコアです。

国際部門
660~840
営業部門
535~765
技術部門
520~715
海外赴任
605~785
海外出張
570~780

出典:「「上場企業における英語活用実態調査」報告書」(一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会)(https://www.iibc-global.org/library/default/toeic/official_data/lr/katsuyo_2013/pdf/katsuyo_2013.pdf

ただし上のスコアは目安であり、すべての企業に該当するわけではありません。一般的に、英語力を求める企業は、大企業ほど求めるTOEICのスコアが高い傾向にあります。大企業になるとTOEICスコア600以上、あるいは700以上を要件としているところも多いです。

外資系企業になると求められるTOEICスコアはさらに高くなる可能性があり、750以上、800以上としているところもあります。

働きながらTOEICの目標点に到達したい!

ここまで説明してきたように、第二新卒に求められるTOEICのスコアは職種によって、企業によってまちまちです。

英語力がそこまで重視されない職種では、TOEICの高スコアはもっていて損はないものですが、無理して高得点を狙いにいく必要はあまりないでしょう。

ただし、英語力が必要とされる職種、TOEICの一定のスコアが採用要件や優遇条件となっている企業に応募したい場合は高スコアを目指したいところです。

隙間時間を使って学習しよう

TOEICのスコアが700以上あればビジネスでも使えるようなレベルになり、大企業や外資系企業も視野に入れた、さまざまな企業の転職で有利になると考えられます。スコア700以上を目指して勉強するのが良いでしょう。

なお、700以上を取るのに必要とされる勉強時間の目安は2~3ヶ月ほどです。ただし、英語について、語彙力や文法などの基礎的な能力ある状態からの勉強時間になるため、過去に試験を受けた際のスコアが低い場合は、さらに勉強時間が必要と考えられます。

仕事をしているとなかなかまとまった時間をとるのは難しいですが、移動中や寝る前、朝起きたときなど、隙間時間を活用して勉強時間を作るようにしましょう。1日1時間は確実に、TOEICの勉強に費やしたいものです。

働きながらのTOEIC学習にはスタディサプリがオススメ!

TOEICは出題される語彙や形式に共通点がみられます。ただ闇雲に語彙を増やしたり、文法を勉強したりしても、短期間で高スコアをあげることはできません。仕事をしながら限られた時間を使って効果的に勉強するには、スタディサプリがおすすめです。

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まとめ

第二新卒で有利に転職活動を進めたいなら、多くの企業で注目されるTOEICで高スコアを取るのも方法のひとつです。求められる英語力は企業や職種でも異なりますので、必ず希望の求人などを確認した上で目標を設定し、高スコアを目指して勉強をスタートさせましょう。