失敗のパターンから学ぶ!第二新卒の転職で成功する方法

今の職場がなんとなく自分に合っていないと感じ、早いうちに転職しようと考えている人もいるのではないでしょうか。新卒から3年以内は「第二新卒」といって、新卒と同様の扱いで転職活動を行うことができるようになっています。

せっかく転職をするのなら失敗したくないですよね。第二新卒の転職ではどのような失敗パターンがあるのでしょうか。今回は、第二新卒の転職で起こりがちな失敗と成功する方法について紹介します。

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第二新卒の転職活動、失敗する人はこんな人!


第二新卒の転職活動で失敗する人にはどんな特徴があるのでしょうか。失敗しやすい人の特徴について見ていきましょう。

失敗する人の特徴

失敗する人の特徴は以下のとおりです。

・就職活動と同じ感覚のまま転職
第二新卒は新卒と同じような扱いで入社できるという特徴がありますが、実際の転職活動は新卒時の就職活動とアピールポイントが大きく異なります。

就職活動のときは部活動やアルバイトから得たものをアピールポイントとして活用すればOKですが、転職活動のときは実際の社会人経験から得たものをアピールポイントとしなければなりません。

そこに気がつかないまま、社会人経験から得たものをアピールしきれずに失敗してしまうパターンがよくあります。気を付けたいですね。

・辞めた理由を周囲の環境や人のせいにする
会社を辞めた理由を上司がちゃんと指導してくれなかった、会社の雰囲気が悪かったなど、周囲の環境や人のせいにするのも失敗のパターンです。

合う人や合わない人はどの会社にも存在するものなので、周囲の環境のせいにする人は、結局どの会社に就職しても同じことを繰り返すことになりかねません。

・今の企業を辞めたい一心で転職活動を始めてしまう
転職したい理由が、職場の雰囲気が悪い、上司と合わない、休日が少ないなど不満から構成されている場合は、辞めたいというモチベーションだけで転職活動を始めてしまいます。

そうすると、今の会社を辞めることが目的となってしまい、転職後のことを細かく考えることができません。それが面接等で見抜かれてしまうのです。

・自分が何をしたいのか、将来どうなりたいのか考えずに転職
とにかく会社を辞めて転職したいという一心で、自分が本当は何がしたいのか、どうなりたいのかなどのキャリアプランを考えずに転職してしまうのも失敗例です。

何歳頃に結婚して、女性であれば何歳頃に出産・産休をとるのか、など今後のライフプランとキャリアプランを合わせて考えなければなりません。それができていないばかりに、転職に失敗してしまうのです。

・転職活動始める前に退職
辞めたいという気持ちが先走るあまり、転職活動を始める前に退職してしまうケースも失敗のひとつです。先走って退職してしまうと、収入のあてがなくなってしまうため、キャリアなどをよく考えずに、本当にやりたいことではないところに就職してしまいます。

そうするとまた希望とのミスマッチが起き、再び転職に進むことになってしまうのです。負のループに陥ってしまう恐れもあります。

転職に成功するための方法


せっかく転職するのなら、失敗はしたくないはずですよね。前項では失敗例について述べましたので、ここでは転職に成功するための方法を解説します。

成功の秘訣

成功の秘訣は以下のとおりです。

・自己分析をし直そう
転職に成功するためには、まず自己分析をやり直すのが先決です。今の会社や仕事への不満はいったん置いて、今の仕事で得たことや気づきなどを書き出してみましょう。

その気づきに加え、今後どのようなスキルを身につければ自分のキャリアプランが成り立つのかをよく考え、転職先でどんなことを学びたいのかなどを整理することが大切です。

そうすることで、企業の欲しい人材とのミスマッチをなくし、希望する企業とマッチしやすくなるのです。

・退職理由のポジティブ化
第二新卒の転職の場合、新卒のときから時間が経っていないからか、退職理由を必ず聞かれます。退職理由の多くは、職場になじめない、仕事内容が自分に合っていないなどのネガティブな理由ですが、これをそのまま伝えることはNGとされています。

「採用しても同じ理由でまた辞めるのではないか」という不信感を、企業側に与えることになってしまうため、退職理由はすべてポジティブ化することが大切です。

仕事内容が合っていないなら「今の会社で得たスキルを活かしながら、次のステップとして○○のような仕事がしたい」など、ポジティブな希望を伝えるようにしましょう。

・時間とお金に余裕を
転職活動を始めればすぐに転職できるというわけではありません。長引いてしまうリスクに備えて、資金にゆとりを持っておきたいところ。

今の会社を辞める前に転職活動を終わらせるのが理想ですが、勤務地の変更や引っ越しなどの都合でそうもいかない場合は、できるだけお金と時間にゆとりが持てるようなスケジュールを考えましょう。

転職に迷ったら早いうちに行動を!


転職は若いうちにしたほうが良いというのは、転職業界では常識です。迷ったら早いうちに行動しましょう。ここでは、若いうちの転職活動のメリットや注意点を解説します。

第二新卒の市場価値

企業側から見ると、第二新卒にはどのような価値があると考えられているのでしょうか。

・企業から見た市場価値
企業から見た第二新卒の市場価値は、非常に高めです。社会人経験があるため、最低限の社会人としてのマナーは身についており、さらに前の会社に染まり切っていないというフレッシュさも持っているのが第二新卒。

新卒よりも育てるためのコストがかからないばかりではなく、大企業信仰の新卒と違って中小企業にも来てくれるため、採用活動や新人研修にコストをかけられない中小企業にとっては特に価値のある存在です。

・第二新卒の評価基準
第二新卒を評価するポイントは「どの程度のポテンシャルを持っているか」と「社会人の基礎がどの程度備わっているか」です。

少なからず社会人経験があるため、社会人の基本的なマナーは身についているものと考えられます。ほかにも、社会人経験で得たスキルをどう活かすかについてはっきりと意識を持っているため、新卒よりもポテンシャルが高いとみなされるのです。

転職は若いうちに

転職が若いうちが良いとされる理由や注意点はどのようなものがあるのでしょうか。

・若いうちにするメリット
若いうちに転職するメリットとして、求人が多いという点が挙げられます。企業の求人は新卒~新卒後3年以内など年齢の幅を持たせているケースも多く、若ければ若いほど転職市場では選択肢が多いです。

特に、即戦力となる経験者採用は年齢層が広いものの、未経験採用となるとキャリア形成のために30歳以下に限るなどの条件を出しているところもあるため、転職は若いうちが良いとされています。

また、転職後も、仕事を覚えたり職場になじんだりするのは若いうちのほうがスムーズです。若いほうが環境適応力も高いので、若いうちの転職のほうが苦労は少ないと考えられています。

・注意点
若いうちの転職がおすすめとはいっても、転職の回数が多すぎるのも考えもの。最近はあまり言われなくなっていますが、「とりあえず3年」という意識は、転職市場にもまだ根強く残っています。

3年経たずに転職を繰り返していると、仕事が長続きしない人というレッテルが貼られ、第二新卒でも転職に成功する確率が低くなってしまいます。

第二新卒の市場価値が高いとは言っても、必要以上に過信するのはNG。転職先にも今の会社にも真摯に向き合って、これからどのようにキャリア形成をするかということを考えてアピールしなければ、転職は成功しません。必要以上に過信しないように気を付けたいですね。

まとめ

さて、今回は第二新卒の失敗例や成功する方法について紹介しました。転職をするのなら、確実に若いうちのほうがおすすめです。これまでの社会人生活の反省を活かし、ポジティブに新たな仕事に向かうステップアップとして、転職を考えてみてはいかがでしょうか。